時を越えて語り継がれる先人の想い
それを味わいながら、楽しむのもまた
よいかもしれません

空札

試合の際、自陣・相手陣どちらにも存在しない札のことです。個人戦の時の最初から場に 無い50枚や、暗記時間の後最初に詠まれる札(序歌)のことを言います。

お手付き

基本的に、その時詠まれた札(この札を「出札」といいます)とは違う札を触ってしまう ことなのですが、個人戦と源平戦の時はこのルールが微妙にかわってきます。まず、詠ま れた札がある陣ならばどこを触ってもお手つきにはなりません。出札のある陣の札を何枚 払ってもお手つきにならないのはその為です。逆に、出札のない陣の札を触るとお手つき になるわけです。ただし、お手つきは1つの陣で何回しても1回とみなされ、例え10枚 違う札を触っても1回のお手つきとなります。次に、空札が詠まれた場合のお手つきです が、これも上と同じです。ただし問題なのはこの時自陣と相手陣を両方触ってしまった場 合です。この場合は2つの陣でお手つきをしたので「空ダブル」というお手つきとなり、 2枚相手から札を送られてしまいます。散らし取りの場合は「陣」がないので、出札以外 のどの札を触ってもお手つきとなります。ただし、1度に何度お手付きをしても回数は1 回とみなされます。

送り札

送り札とは、その名の通り相手に札を送ることです。個人戦と源平戦は札を少なくしてな んぼの競技ですので、相手陣の札を取ったら当然その分送らないといけません。送らずに 放っておいたら相手の札が少なくなるだけなので、相手を有利にさせてしまうだけです。 当然このルールは散らし取りにはありません。では、今から送り札を行う状況を書き出し てみましょう。
1.相手陣の札を取った時:相手陣の札を取ったら、自陣から任意の札を1枚送ります。
そうすることで、相手陣の枚数は変わらずに自陣が1枚減ることになります。
2.お手つきをした時:お手つきについては上で説明したとおりです。お手つきの内容によ って、1枚ないし2枚札を送ります。
3.札が詠まれた時、もともとあった出札が場になかった時:これは稀なケースです。前の 札が詠まれた時に札を何枚かまとめて払ってしまい、飛んでいった札を全部回収せずに 試合を続けた場合におこるものです。普通は集めて並べている時に気づくものなのです が、もし気づかないとこういうことが起こります。この場合はその札を持っていた人の 責任ということで、1枚送られることになります。
一方で、送り札の相殺というものもあります。例をあげてみると…
※相手陣の札を取ったけど、その前に自陣を触ってしまった(お手つき)
この時は、相手陣の札を取って一枚送りとなりますが、お手つきをした為相手からも自分に 一枚送られることとなり、差し引きで送り札0となります。
※両者が同時にお手つきをした(共手)
空札の際に両者がお手つきをしたり、自分の手の上から相手に押されてお手つきをした場合 などです。この場合も上と同じ理屈で送り札0となります。 今後も序々に解説を増やしていきたいと思います。 何か疑問等ありましたらこちらまでご一報ください。

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